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会社の予定、まだホワイトボードだけですか?——中小企業こそ使いたいGoogleカレンダー活用術

現場ではスマートフォン、事務所ではパソコンから共有カレンダーを確認する担当者

会社の予定、まだホワイトボードだけですか?ホワイトボードは、会社に行かないと見えません。外出先で「あの予定、どうなっていたかな」と思っても、事務所に電話して聞くしかありません。口頭やメモの連絡も、「伝えたつもり・聞いたつもり」の行き違いが起きがちです。そのうえ予定はよく変わります。納期の前倒しや来客の時間変更を外出中に知らされないと、二度手間や行き違いのもとになります。

結論から言えば、中小企業こそ、会社の予定をGoogleカレンダーにまとめてみる価値があります。Googleカレンダーは、Googleアカウントがあれば無料で使えます。共有・通知・繰り返し登録を使えば、出荷予定から設備点検、年間行事まで「全員が同じ予定を見る」状態を作れます。

無料のGoogleアカウントでできることは、次のとおりです。

  • 出荷・納期、設備点検、会社行事など、目的ごとに複数の共有カレンダーを作れます。
  • 共有する相手ごとに、4段階(時間枠のみの表示/詳細まで表示/予定の変更/変更と共有の管理)で権限を決められます。
  • 予定の前に通知が届きます。
  • 毎週・毎月・毎年の繰り返し予定を、一度登録するだけで自動で表示できます。
  • パソコンでもスマホでも、同じ予定を見られます。
  • 予定の種類ごとに色分けして、一目で見分けられます。

そのうえで、法人として本格的に運用するなら、無料で使える範囲と、法人向けGoogle Workspace(有料)でできることを分けて考えておくと安心です。この記事では、便利な理由だけでなく、導入前に知っておきたい注意点と、続けやすい始め方も紹介します。

なぜ中小企業にGoogleカレンダーがおすすめなのか

大企業のような大がかりなシステムを入れなくても、まずは予定の共有だけで改善できる業務があります。Googleカレンダーが候補になる理由は、次のとおりです。

全員の予定を一か所で確認できる:共有カレンダーを作れば、出荷・来客・社内行事などを同じ画面で確認できます。閲覧だけの人と編集できる人を分けられるため、会社の運用に合わせて権限を決められます。

無料で、小さく始められる:Googleカレンダーは、Googleアカウントがあれば無料で使えます。まずはカレンダー1本から試し、効果を確認してから運用を広げられます。人数が増えて会社の独自ドメインやアカウント管理が必要になったら、法人向けGoogle Workspace(有料)を検討しましょう。

PCでもスマホでも見られる:事務所ではパソコン、外出先や現場ではスマートフォンという使い分けができます。ウェブ、Android、iOSなどで使えて、どの端末からでも同じ予定を見られます。事前通知もパソコンでもスマートフォンでも届きます。

繰り返し予定を登録できる:毎週・毎月の定例会議だけでなく、設備点検、棚卸、請求処理、年1回の健康診断や安全大会なども、繰り返し予定として登録できます。毎年の行事を思い出すための「会社の記憶」としても役立ちます。

変更を共有しやすく、通知も設定できる:予定の日時や場所を変えたら、編集すればすぐ全員の画面に反映されます。「言い忘れていた」「聞いていない」が起きにくくなります。予定の前に通知を出せば、伝達漏れやうっかり忘れの防止にもつながります。

中小製造業での活用例

最初からすべての予定を移す必要はありません。効果が見えやすいものから、共有カレンダーを分けて始めるのがおすすめです。

1. 出荷・納期予定:「出荷・納期」というカレンダーを作り、出荷日、納品先、担当者、必要な準備を登録します。事務所と現場が同じ予定を見ることで、確認の電話や伝達漏れを減らせます。機密性の高い顧客情報は、予定の詳細に書きすぎないようにしましょう。

2. 設備点検・棚卸:月次点検、グリスアップ、校正、棚卸などを繰り返し予定にします。予定の説明欄にチェック項目や手順書へのリンクを置けば、カレンダーを入口にして作業へ移れます。

3. 会社全体の行事:全体会議、安全大会、健康診断、年末年始の予定などを共有します。年間行事を先に登録しておくと、予定の重複や直前の確認を減らせます。

4. 来客・出張:来客時刻、訪問先、担当者の外出、社内会議を共有します。誰がいつ不在かが分かりやすくなり、電話の取り次ぎや来客対応もスムーズになります。

5. 会議室・社有車の予約管理:会議室や社有車ごとにカレンダーを1本作り、使う予定を登録します。空きが一目で分かり、二重予約(ダブルブッキング)を防げます。

6. 経理など毎月の定例業務:請求書の締め日、支払日、給与振込、月末の納期確認など、毎月決まって発生する業務を繰り返し予定にします。「今月もあれをやる時期だ」を仕組みで思い出せます。

7. 休暇・休業日の管理:会社全体の休業日も、個人ごとの有給休暇や特別休暇も管理できます。休暇の予定を共有しておけば、誰がいつ不在かすぐ分かり、電話の取り次ぎや作業の割り振りにも役立ちます。

8. 期限ものの管理:社有車の車検、保険の更新、資格・免許の更新期限など、年単位の「期限もの」を繰り返し予定にしておくと安心です。

デメリット・導入前に知っておきたい注意点

Googleカレンダーは便利ですが、入れれば自動的に会社が整うわけではありません。次の点は、最初にルールを決めておきましょう。

無料の範囲と、有料プランの分かれ目を知っておく:個人のGoogleアカウントなら無料で使えます。人数が増えてアカウントの管理が大変になったり、会社の独自ドメインのメールが必要になったりしたら、法人向けGoogle Workspace(有料)を検討しましょう。

共有権限を広げすぎない:共有相手ごとに設定できる権限は4段階あります。「予定の表示(時間枠のみ、詳細は非表示)」「予定の表示(すべての予定の詳細)」「予定の変更」「予定の変更および共有の管理」です。社内の全員に編集権限を付けると、誤変更や削除が起きる可能性があります。基本は閲覧、編集担当は少人数にするなど、役割ごとに決めると安全です。一般公開は避け、社内の特定ユーザーやグループだけに共有しましょう。

個人予定と会社予定を混ぜない:会社の共有カレンダーに私的な予定を登録すると、見られたくない情報まで共有されるおそれがあります。会社用と個人用を分け、予定の公開範囲も確認してください。

タスク管理や進捗管理の代わりにはならない:カレンダーは「いつ何をするか」を共有する道具です。作業の進捗、承認、担当者ごとのToDo、在庫や案件の詳細まで一つで管理するものではありません。必要に応じて、Excelやスプレッドシート、業務システムと組み合わせます。

通知の設定は一人ひとりで行う:通知は、使う人がそれぞれ自分の端末で設定します。導入時に「通知は各自で設定する」ところまでを初期設定の手順に含めておきましょう。

オフラインではすぐ同期されない:電波の届かない場所でスマホに入れた変更は、電波が戻ってから全員に反映されます。現場の通信環境も考えて運用しましょう。

失敗しないための5つのコツ

  1. まずは「会社全体の行事」「出荷・納期」など、効果が分かりやすいカレンダーに絞って作る。
  2. 共有カレンダーは、個人のアカウントではなく管理者(会社)のアカウントで作る。退職や異動があっても、カレンダーと予定が会社に残り、共有の解除も管理者だけで完結する。
  3. 閲覧者と編集者を分ける。編集できる人は必要最小限にし、共有設定を定期的に見直す。
  4. 入力ルールをそろえる。例として「予定名/担当者/場所/必要な準備」を登録し、色分けは多くなりすぎないように抑える。
  5. 2週間ほど試し、入力されなかった予定や分かりにくかった項目を見直してから、設備点検や年間行事へ広げる。

まとめ

Googleカレンダーは、Googleアカウントがあれば無料で使えて、中小企業の予定共有を始める入口にちょうどよいツールです。全員のスケジュールを一か所で確認でき、PCやスマホから使え、繰り返し予定や通知も設定できます。

  • まずは出荷・納期や会社行事など、共有効果の大きい予定から始める。
  • 個人のGoogleアカウントなら無料で使える。人数や管理の都合で必要になったら、法人向けGoogle Workspace(有料)を検討する。
  • 共有権限・公開範囲・入力ルールを決め、会社用と個人用を分ける。
  • カレンダーは予定共有の道具。進捗管理や業務システムとは役割を分ける。

「予定を聞く」「ホワイトボードを見に行く」という小さな確認を減らすだけでも、日々の仕事は少しずつスムーズになります。TrustyWoodsでは、Excelの自動化から社内業務システムまで、中小製造業のみなさまの業務効率化をお手伝いしています。「うちも予定の共有から始めてみたい」と思われたら、お気軽にお問い合わせフォームからご相談ください。ご相談・お見積りは無料です。

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